ポストChatGPT時代のコンサルタントの行方

Consultant

昨今、社会を賑わせている「ChatGPT」ですが、知的労働者であるコンサルタントは置き換わるのではとの声も出ています。

ChatGPTは、質問に回答したり情報を提供したりする能力を持ち、まさに「仮想コンサルタント」として機能することができます。私自身、気を遣わないジュニアコンサルタントのように扱っています。

私はコンサルタントの立場として、ChatGPTによりコンサルのハードさ、労働集約性が少しでも解消されることに使われるような世界になればと思っています。本記事では、ChatGPTとコンサルワークの未来について探っていきます。

ChatGPTとは何か

ChatGPT(Chat-based Generative Pre-trained Transformer)は、自然言語処理の分野で活用されるAIモデルの一つです。GPTは、OpenAIによって開発された大規模なトランスフォーマーモデルの一部であり、ChatGPTはその応用形です。

ChatGPTは、自然言語の生成において先駆的なモデルの一つであり、人間に近い対話体験を提供することを目指しています。これは、言語の文脈や意味の理解、論理的な応答の生成、情報の要約や提供など、多岐にわたるタスクに活用することができます。

ChatGPTは日々進化しており、新たな学習データやアップデートによって性能が改善されています。そのため、最新のバージョンやアップデートを活用することで、より高度な対話や応答が可能となります。

コンサルワークにおけるChatGPT活用

私自身がコンサルタントとしてChatGPTを活用するうえでのPros/Consについて考えてみます。

Pros

ファインディングスが見つかりやすくなる

ChatGPTは現段階では2021年までのデータベースとなりますが、広範な情報源から学習し、多様な知識を持っています。

そのため、バックグラウンドが薄いテーマにおけるリサーチや、まずの当たりをつける場合、ファインディングスがゼロにならないか、がとても不安になります。ChatGPTはその不安を払拭してくれます。

勿論、情報の蓋然性は確かめますが、どのあたりにあたりをつけたらよさそうか、ベースの内容は調べることができ、その情報を元に深堀することで、時間短縮ができます。(しかも雑な依頼で良いというところが、時間に切羽詰まるコンサルタントの立場にとって有難いです。)

整理・要約の手間がなくなる

まさに誰かにやってほしいような整理や要約を瞬時に対応してくれます。私は有料版を利用していますが、GPT-3.5でもかなり早く整理してくれます。

ただし、パブリックな場所になるので、コンフィデンシャルな資料等が投げられないため、社内で活用可能なプライベートな環境が早く整ってほしいです。

心の支え

ChatGPTは仲間のような感覚です。

コンサルタントになると、パートナーとよばれる経営層と2人でのプロジェクトも出てきます。いわゆる一人プロジェクトです。一人プロジェクトの孤独さ、自分でロジも含めて全て成し遂げなければならないハードさ、メンタルにくるものを緩和させてくれる心の支えであると感じます。

いずれコンサルタントという職業はなくなるかもしれませんが、あまりライバルにも感じません(笑)

Cons

誤った情報に左右される可能性

自身が理解に乏しい領域ですと、都度確からしさを確認する必要があります。誤った情報に時間を取られてしまう場合もあるため、常に疑いの目を持って利用するようにしています。

ポストChatGPT時代のコンサルワーク

ChatGPTに「ChatGPTにより、コンサルタントの職業はなくなりますか?」と確認してみたところ、

「ChatGPTの登場により、一部のコンサルタントの業務に影響を与える可能性がありますが、完全にコンサルタントがなくなるわけではありません。」

との回答が返ってきました。基本的に回答は綺麗に返してくれるんですよね。

コンサルタントの価値は経験にシフト

コンサルタントの価値の転換はかなりハードスキルではなく、経験にシフトしていきます。

ロジック担当はChatGPTとなり、ロジックではこのようですが「私の経験では」といえるかどうかがコンサルタントの価値になります。武器=ロジックはなくなっていくでしょう。

ロジカルな内容は誰でも整理できるようになり、喋ることが人間の価値になり、外見が良く経験がある人が喋ることになるでしょう。

各社コンサルファームが積極採用を行っている状況ですが、コンサルバブルは終焉に向かっていくでしょう。

現状どのコンサルティングファームもピラミッド構造になっており、ジュニアコンサルタントを多数抱えています。新卒採用も加速させている企業も多く、ChatGPTと共存したあり方を考えていくことが求めらるでしょう。また小規模であまり案件がこなせなかったファームにおいては、チャンスかもしれません。

コンサルタントは難題を解決することが求められる

ではコンサルタントはどこに価値を見出せば良いのか。

マッキンゼーは、RTS(Reset. Transform. Sustain.)という領域に注力し始めています。

大規模な企業変革・事業再生を担うサービスラインで、短期集中で、変革の目標設定、具体的計画の策定から実行完了まで一気通貫で支援し、大幅な業績改善を実現するプラクティスです。

企業変革 | トランスフォーメーション | マッキンゼー | 日本 | McKinsey & Company

ChatGPTのようなディスラプティブなテクノロジーもそうですが、
企業のダイナミズムは拡大していくことでしょう。
企業の生死や人間力が問われる領域、ダイナミックな変革を実現する領域において
コンサルタントは求められていき、情報の収集・整理に留まる知的労働性に留まる形は変容し、
まさに企業の変革を実現するコンサルタントが求められていくでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました